【2026年版】楽天トラベル「クチコミ機能」大幅リニューアルの全貌と、宿泊施設が今すぐ取るべき新・集客戦略

楽天トラベルが、宿泊予約の意思決定において最も重要とも言える「クチコミ(お客さまの声)」の表示方法と機能を大幅に刷新しました。2025年11月から順次導入された今回のアップデートは、単なるデザインの変更に留まりません。
AIによる要約、評価項目の細分化、そして投稿者のプロフィール化――。これらは、宿泊施設にとっての「選ばれる基準」を根底から変える可能性を秘めています。
本記事では、集客ラボの視点から、今回のリニューアルのポイントを整理し、宿泊施設が今後どのような対策を講じるべきかを徹底解説します。
1. 楽天トラベルがクチコミを刷新した背景と目的
なぜ今、楽天トラベルはクチコミ機能にメスを入れたのでしょうか。そこには、現代の旅行者の行動変化と、AI技術の進化という2つの大きな潮流があります。
ユーザーの「探す手間」をゼロにする
これまでのクチコミは、数千件におよぶテキストデータの中から、自分に役立つ情報をユーザーが自力で探し出す必要がありました。しかし、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代のユーザーは、長文を読み込むことを避ける傾向にあります。
楽天はAIを活用することで、膨大な情報から「そのユーザーが知りたいこと」を瞬時に提示するプラットフォームへと進化しようとしています。
パーソナライズ化された「宿探し」の実現
「評価4.5の宿」であっても、一人旅のユーザーと子連れファミリーでは、重視するポイントが全く異なります。今回の刷新では、投稿者の属性(旅行スタイル)を可視化することで、「自分に似た価値観を持つ人の意見」を優先的に参照できる仕組みが強化されました。
2. 【事実まとめ】リニューアルによる5つの大きな変更点
今回のリニューアルにおける主要な変更点は、大きく分けて以下の5つです。
① 評価項目の細分化と名称変更
最も実務に影響を与えるのが、評価項目の見直しです。
| 旧項目 | 新項目(リニューアル後) | 変更のポイント |
| 立地 | ロケーション | 利便性だけでなく、景観や周辺環境も含む評価へ |
| サービス | 接客・サービス | 「人のもてなし」への評価をより明確化 |
| 食事 | 朝食 / 夕食 | ユーザーの関心が高い食事を2つに分離 |
| 風呂 | 温泉・お風呂 | 温泉の有無を重視する層へ配慮 |
| 設備 | 設備・アメニティ | 客室備品や消耗品への満足度を反映しやすく |
| (新設) | 清潔さ | 宿泊業界で最も重視される指標を独立化 |
特に「清潔さ」の独立と「食事の分離」は、今後の施設スコアに大きな影響を与えます。
② AIによるクチコミ要約・フィルター(2026年より本格稼働)
AIが膨大な投稿内容を分析し、「この宿の食事は、地元の海鮮が豊富で、特に朝食の刺身が好評です」といった要約をページ上部に表示します。また、AIが自動生成したタグ(例:「貸切風呂が無料」「Wi-Fiが速い」「子供用浴衣あり」など)で、気になるクチコミだけを絞り込むことが可能になりました。
③ 投稿者のプロフィール化と「マイクチコミページ」
投稿者のニックネーム登録が必須となり、過去にどのような宿に泊まり、どのような評価をしてきたかが可視化される「マイクチコミページ」が新設されました。
SNSに近い「いいね」機能も実装され、信頼できるレビュアー(インフルエンサー的なユーザー)の意見が、より強い影響力を持つようになります。
④ ビジュアルコンテンツ(画像・動画)の強調
クチコミ一覧のトップに、ユーザーが投稿した写真や動画がサマリーとして表示されるようになりました。テキストを読む前に「視覚的に宿の雰囲気を理解する」UXへと変更されています。
⑤ 投稿プロセスの簡略化(アプリ連携)
宿泊者に対し、楽天トラベルアプリを通じてクチコミ投稿を促すポップアップが表示されるようになりました。また、各項目の点数を総合評価に連動して一括入力できる機能も追加され、投稿のハードルが下がっています。
3. 宿泊施設への影響:ここが「勝ち負け」の分かれ道になる
この変更は、現場の運営にどのようなインパクトを与えるのでしょうか。
「清潔さ」のスコアが施設の生命線になる
これまで「設備」や「部屋」の項目に隠れがちだった清掃状態が、独立した項目となりました。清掃不備は致命的な低評価に直結するため、清掃スタッフの教育やインスペクション(客室点検)の重要性がこれまで以上に高まります。
朝食・夕食の「格差」が露呈する
「夕食は豪華だが朝食は手抜き」といった運用の施設は、朝食の単独スコアが下がることで、総合点に悪影響を及ぼします。逆に、ビジネスホテルなどで「朝食無料だが非常に高品質」な施設は、朝食スコアがフックとなり、強力な武器になります。
AIに「どう要約されるか」の戦いが始まる
AIは頻出するキーワードを拾い上げます。施設側が意図した強み(例:無料バータイム、夜鳴きそば等)がクチコミに多く書かれていれば、AI要約に反映されやすくなります。逆に、不満点(例:エレベーターが遅い、壁が薄い)もAIによって端的にまとめられてしまうリスクがあります。
4. 集客ラボが提唱する「新クチコミ対策」5つの戦略
リニューアルされた楽天トラベルで勝ち抜くために、今すぐ取り組むべきアクションを提案します。
戦略1:AIに「ポジティブなキーワード」を学習させる
AI要約を味方につけるには、お客様がクチコミを書く際に「特定のキーワード」を使いやすくする仕掛けが必要です。
- 館内POPでの誘導: 「#地魚のお造り」「#絶景露天風呂」などのワードを視覚的に提示。
- 返信でのキーワード強調: 施設からの返信に、「〇〇(自社の強み)」という単語を混ぜることで、ページ全体の文脈を強化します。
戦略2:「清潔さ」項目の徹底強化
清掃は「できて当たり前」ですが、新設された項目であるため、ユーザーも意識的にチェックします。
- 清掃完了カードの設置: 「私が清掃しました」というメッセージカードを置くなど、安心感を醸成する演出がスコアアップに繋がります。
- アメニティの充実: 「設備・アメニティ」項目への対策として、質の高い消耗品の導入は、即効性のある改善策です。
戦略3:動画投稿を意識した「映え」の提供
2026年からは動画のクチコミ対応も予定されています。静止画よりも情報の密度が高い動画は、予約転換率(CVR)を大きく左右します。
- 動画映えするスポットの創出: 照明の明るさや、動きのある演出(セルフサービスのドリンクなど)を意識した現場作りが重要です。
戦略4:特定のターゲット(ペルソナ)に深く刺す
投稿者のプロフィールが公開されるようになったことで、「誰が言っているか」が重要になります。
- ターゲット別の宿泊プラン: 「赤ちゃん連れ専用プラン」などを提供し、そのターゲットからの高い評価を蓄積させることで、同様の属性を持つユーザーに対し、AIが「あなたにおすすめの宿」としてマッチングさせやすくなります。
戦略5:返信スピードと「質」のさらなる向上
投稿者が「マイクチコミページ」を持つようになり、自分の投稿への反応をより確認しやすくなります。
- ファン化のチャンス: 丁寧な返信は、投稿者本人の再訪意欲を高めるだけでなく、それを見ている他の検討ユーザーに対し「誠実な宿である」というAI要約以上の信頼を与えます。
5. まとめ:クチコミは「管理」する時代から「活用」する時代へ
今回の楽天トラベルのリニューアルは、宿泊施設にとって「ごまかしの利かない時代」の到来を意味しています。
AIがクチコミを要約し、ユーザーの嗜好に合わせて情報を取捨選択する環境下では、平均点を取ることよりも、**「特定の項目で突き抜けた評価を得ること」や「ネガティブな要素を徹底的に排除すること」**が、これまで以上に重要になります。
クチコミを単なる「お客様の感想」として放置するのではなく、AI時代における「最強の営業コンテンツ」として捉え直し、日々の運営にフィードバックしていく姿勢こそが、2026年以降の集客成功の鍵となるでしょう。
次の一歩として、まずは自施設の「新・6項目(+1項目)」のスコア推移を1ヶ月間、詳細に追ってみることから始めてみませんか?
集客ラボでは、今回のリニューアルに伴う管理画面の分析方法や、具体的な返信文例のテンプレートなども提供しています。ご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
ホテル・旅館に特化したWEB集客支援「集客ラボ」
TEL : 050-1782-3891
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