「ねっぱん!」運営のクリップス社が楽天トラベルサービスに吸収合併。宿泊施設への影響と今後の展望を解説

2026年が幕を開けて早々、日本の宿泊業界に大きなニュースが飛び込んできました。
国内シェアトップクラスのサイトコントローラー「ねっぱん!サイトコントローラー++」を運営する株式会社クリップスが、2026年1月1日をもって楽天トラベルサービス株式会社に吸収合併されました。
すでに仕事始めを迎え、管理画面の社名表記や通知を見て「これってどういうこと?」「今後の利用に影響はあるの?」と驚かれている施設様も多いのではないでしょうか。今回は、この合併の事実関係と、ホテル・旅館の皆様が知っておくべきポイントを整理して解説します。
今回の合併の概要:3社が統合し「新生・楽天トラベルサービス」へ
今回の組織再編は、単にクリップス社が吸収されただけではありません。楽天グループ内の旅行関連サービスを担う以下の3社が統合されました。
- 株式会社クリップス(「ねっぱん!++」等のシステム開発・運営)
- ワールドトラベルシステム株式会社(航空券予約や旅行卸売)
- 楽天トラベルサービス株式会社(存続会社)
この3社が一つになり、2026年1月1日より**「楽天トラベルサービス株式会社」**として新たなスタートを切っています。
なぜ今、合併したのか?
背景にあるのは、宿泊・旅行業界における**「DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速」と「グループシナジーの最大化」**です。
- 開発(クリップス):システム構築のノウハウ
- 流通(ワールドトラベルシステム):卸・販売チャネルの知見
- プラットフォーム(楽天):圧倒的な集客力とデータ
これらを一つの会社に集約することで、予約から在庫管理、販売戦略までを一気通貫でサポートできる体制を整える狙いがあると考えられます。
ホテル・旅館の現場への影響は?
最も気になるのは「明日からの業務に影響があるか」という点ですが、結論から申し上げますと、現時点で大きな混乱を心配する必要はありません。
1. サービスの継続性
「ねっぱん!サイトコントローラー++」のサービス自体は、新会社である楽天トラベルサービス株式会社にそのまま継承されています。現在お使いの機能や操作画面が、合併を理由に突然使えなくなるといったことはありません。
2. 契約と支払い
原則として、旧クリップス社と締結していた契約は新会社へ承継されます。ただし、振込先の口座名義や、インボイス制度に関連する登録番号の確認が必要になる場合があります。運営事務局からの案内を必ずチェックしておきましょう。
3. サポート体制
サポート窓口の連絡先なども順次統合・整理される可能性がありますが、当面はこれまでのルートで対応が継続される見込みです。
施設様が注目すべき「今後のメリット」
この合併は、中長期的には宿泊施設にとってポジティブな変化をもたらす可能性があります。
- 楽天トラベルとの連携強化 楽天トラベルとの在庫連動スピードの向上や、より高度なデータ分析機能の実装が期待されます。
- 新機能の開発スピード向上 楽天グループの豊富なエンジニア資源が投入されることで、昨今ニーズの高い「セルフチェックイン連携」や「キャッシュレス決済」などの新機能拡充が早まるかもしれません。
- 窓口の一本化による効率化 システムと販売(OTA)の距離が近くなることで、トラブル時の原因特定や改善要望の反映がスムーズになることが期待されます。
まとめ:これからの「ねっぱん!」に期待すること
今回の合併は、「サイトコントローラー」という枠組みを超えて、宿泊施設のITインフラをより強固なものにするための一歩と言えます。
長年「ねっぱん!」を愛用してきた施設様にとっては、慣れ親しんだ「クリップス」という社名がなくなることに一抹の寂しさを感じるかもしれません。しかし、楽天グループの持つ強力なネットワークと融合することで、私たち宿泊施設がより「おもてなし」に集中できる環境が整っていくことを期待しましょう。
施設様へのアドバイス 1月以降に届くメールや郵送物には、契約名義の変更に関する重要な案内が含まれているはずです。「後で読もう」と思わずに、経理担当の方とも共有しながら早めに目を通しておくことをおすすめします。
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